2008-06-09 Mon
氷室冴子さん死去詳細はこちら氷室冴子さんウィキペディァ(活動内容等はこちら)
少女小説という一分野を築いた人だったと思う。
当時の少女向け小説誌として先駆的存在だったコバルトを中心に今の少女向け文庫シリーズが各出版社で刊行されるに至ったルーツになる方と思う。
あの頃のコバルトは宝物の宝庫だった。
小説といえば、純文学(難解<やたら暗い気持ちになる)かもしくはミステリー(隠微<江戸川乱歩とか隠微だった)もしくは児童文学(佐藤さとるとか松谷みよ子なんか)しか知らない偏った読書傾向のわたしには、少女小説ってなんて読みやすくて漫画みたいにサクサク読める!
しかも感情移入がしやすくて本当に楽しいものだった。
クララ白書やアグネス白書はもちろんのこと、なんて素敵にジャパネスクは大好きな平安もの!
おりしもあさきゆめみし(源氏物語を漫画した素晴らしい作品)も読破中だったから、そりゃタイムリー!
夢中になって京都の二条や三条まで行って瑠璃姫ごっこだったってしたんだ。
のちのファンタジーブームを巻き起こす先駆けにもなっていた気のする「金と銀のシリーズ」第1部が終了した後から氷室さんの行方がわかり難くなって、90年の後半にはまったく行方がわからなくなっていた。
生きてくれたらいつか続きが・・・と願っていただけに本当に悲しい。
個人的には蕨ヶ丘物語のいとこ編にあたるであろう「多恵子ガール」「なぎさボーイ」「北里マドンナ」がいい。
多感期に思い悩む青春ってことであの時代に時代の空気ともに読めたことは幸せなことだったんだろうと思う。
そして何度も繰り返してしまうのはジブリでもアニメ化された「海がきこえる」(確かこのアニメを制作した近藤さんも・・・・)
全ての作品を読んでいるけど本当にどの子も好きでした。
今でも作品の中の彼らはその後どうしているのかなぁって頭の中で動かしてみたしちゃうのです。
あああでもショックすごてまとまらないや。
秋葉原の事件もショックだったのに・・・種類は違うけどショックが続いてます。
金銀の続きが永遠に読めないのが本当に悲しいです。
完結してたら素晴らしい世界になっていたはずなのに・・・・・。
制作ノートの断片でも出ないかな・・・・。
ご冥福をお祈りします。
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