2008-10-20 Mon
10月10日に書いた日記の後日談です。なんとか喪服も用意して、罰ゲームを受けるようにお通やに友人たちと出向いた。
遺影の奴の顔は本当に良い顔で、奴の良い人柄が出ているし、良い年齢の重ね方をしてきたとわかる笑顔だった。
その笑顔があんまり良いから、わたしはまた腹が立って泣けて仕方なかった。
親族席にはお父さんの顔が見えず、見たことのない女性の姿があった。
お父さんの方は離婚後連絡が取れなくなっていて、今回の件も伝わってはいないそうで、なんともいえない気持ちになった。
女性の方はやつの彼女だった。
タイといってもプーケット在中の人だからはるばる日本まで間に合うように来るのは大変だったと思う。
詳しい話しを聞けば、タイは簡単に日本へのビザが下りず、彼女はともかくバンコクまで飛んで、
こちら側から友人たちが外務省にかけあって、相当苦労したあげく、即ビザを発行してもらえるように段取ったそうだ。
お母さんの方は彼女が来たことで、やつの大切な人。婚約者だということで、ボロボロになっている彼女を支える為になんとか気持ちを保てているようだった。
本当に本当にバカ者だ。
精進落としの会場に寄れば、見知った顔ばかり。
10年ぶり20年ぶりのやつらが多くて、
こんな形では会いたくなかったと思いながらも近況報告になっていた。
青春時代と言えば照れ臭さが先立つが、やっぱりあの時代は青春だったのかなと、当時やんちゃっだった友人達はやっぱり20年たっていても容赦なく、
子供時代にタイムスリップしたような不思議な感覚だった。
高校時代のやつのツレで、やはりわたしが仲を取り持って結婚した子とも久々に会って、ろくでなし達がちゃんとおじさんになっていたのもおかしかった。
でもやっぱりその場は切なくて、いたたまれなく、わたしは他の友人と早々に辞去した。
軽く二次会をして三次会兼ねて、ビックパパのところへ友人たちと帰ると遊びに来ていたゆの字とビックパパはベロベロの酔っぱらいで、
ゲラゲラ笑いながら飲み会になった。
しんみりしすぎなくて本当によかったと思った。
連れ帰った友人のうち一人は昔ゆの字と三人で同じバイト先だったこともあり、この場にはいない美人のサチとも面識があるので仲間話題で話が弾んだ。
まだまだお別れの実感がなくて、事故もどうしてそんなとこで事故だったのか?という間の悪さも感じるものだったから、
しばらく引きずりそうだ。
今回お別れに間に合わなかった面子も揃えて49日が終わったあたりにお線香をあげがてら同窓会をしようという話しになった。
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2008-10-15 Wed
ここちゃん一家が東京上陸(笑)ということで、1年ぶりのデート(王子曰くあくまでデート)の為学校さぼらせてランドへ行きました。
王子は興奮しすぎて空回りで照れまくりで、視線を合わすのもままならず、なんともヘタレっぷりを発揮。
でも嬉しさ隠しきれずデレデレ。
おみやげもの屋でさーちゃんにプレゼントにブレスレットを買ってあげてみたり、ちょこっと側に寄っては照れて母の元へ駆け戻ったり、
すっかり挙動不審(笑)
そして去年は手を繋ぎたくて積極的だったのに、今回は恥ずかしい気持ちが芽生えたのか手繋ぎません。
おおお。成長しているじゃないか。
さてここで問題があります。
王子様はヘタレです。びびりです。超恐がりです。
ランドでも毎回メリーゴーランド、メリーゴーランド、メリーゴーランドなので、高いお金出してメリーゴーランドしか乗らないならもう来ない!
と母にぶち切れられる王子様です。
今回はさーちゃんたちも居るので、「メリーゴーランド以外に乗らないなら行かないから」と約束して来ていました。
なので、初体験の乗り物オンパレードだったんですが・・・・。
さーちゃんと隣同士で乗る予定で乗り込んでも
「ママ、ママ、ママとなりじゃなきゃ無理!無理!」
「怖い。怖い。怖い。きゃぁ~~~~(漫画の吹き出しのような正しいきゃ~を初めて聞いたよ)」
「どういうの?大丈夫?大丈夫?」
もうなんというか・・・・ヘタレっぷりを遺憾なく発揮。
本当になぁ王子はなんか見えるのか?ってくらいの恐がりなんです。
アリエナイくらいの恐がり。
パレードでもびびって半泣き。
ちょっと泣きべそのアトラクションもあったくらいだし。
帰宅してさ~ちゃんにきっと呆れられたよって言ったら。
「大丈夫。あいつは俺がびびりって知ってるから平気」
と言ってたけど本当か?
ともかく、メリーゴーランドは2回ですみました(それでも二回乗ったんだよ<笑)
そしてパレード。
ここちゃんが珍しく1人で乗りたいと主張して多数決を取った結果
1(パレード)対5(ジャングルクルーズ)でパレードになったのがおかしかった。
さらにおまけでさーパパは実にフットワークが軽くて良いパパでした。初めて会った気がしないのは何故?
楽しい1日を終えてぐったり帰宅して爆睡しました。
来年は来なくていいそうなんだけど、是非キッザニアオフでもしようよ!
と野望を持ったよよちゃんでした。
(王子がなぁへたれじゃなかったら1人で沖縄行かすって手もあるのになぁ)
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2008-10-10 Fri
十年ぶりくらいに地元のバイト時代の友人から連絡が来た。「るりだけど」
名前を聞いた瞬間にわたしは固まってしまった。
年賀状のやり取りはしていたけど、お互いの話しは別ルート経由になって久しい。
何かあったなと嫌な気持ちで固まるわたしに彼女はバイトの時のと説明をしているから、
「覚えているよ。嫌な話かと思って」
とドキドキ返事をしたら、声が詰まって、電話が旦那に替わられた。
るりちゃんの旦那はやっぱりわたしの友達で、二人を取りもったのがわたしだったりしたから電話を替わるのは不思議じゃないんだけど。
相当嫌な話しなんだと心臓がバクバクした。
そして、やっぱり嫌な話だった。
高校生のプロと言われた友人が居る。
普通の高校を中退した後、わたしの通う定時制高校へ入学してきた同級生だ。
やつは更に1年をダブったので計3回1年生をやっていた。
なのでテストで高得点を取った時など仲間内では「基本は完璧だもんね」などど揶揄されていた。
定時制は4年生なのでやつは結局6年高校へ通った。
だから高校生のプロと言われていたりした。
ちなみにわたしはやつと1年で同じクラス。
そして2年から3年に上がる時にうっかりわたしもダブってしまった為、また同じクラスになってしまった腐れ縁が出来ていた。
我が儘な困ったとこのある頑固者の一面もあったけど、気の良いとこがあり、よくわたしの足にされていた。
高校時代は学校の帰りを数人車に乗せては毎日送ってくれたし、卒業してからは遊んで帰れなくなると迎えに来てくれた。
やつの部屋は離れで独立していたから、同級生たちのたまり場のように人の出入りが多くて、
遊びに行けばゲームをする相手に困ることはなかったし、地元同士だったから、結婚してもうちに遊びにもよく来てたし、
ポチともお互いの通勤がバイクだったりするから、よく道で会ったりもしていたそうだ。
人数が少なかったせいか当時のクラスのメンバーは特別ツレってわけでもなくても、4年や5年毎日会ってれば、そりゃ互いのこともわかる。
なので、仲は良かったと思う。
誰かの結婚式とかで会ったりするとそのまま流れで飲んだりもしたけど、約束して会うような仲ではなくて、
まぁそんな不思議な友達だ。
互いのやんちゃ遍歴もなんとなくは知っていても、出身中学は違うから、遠くで見てるっていうようなそんな感じ。
うん。
それでも地元の学校だったしみんな妙に地元を離れないので、微妙に人間関係のルートが入り組みつつ、つきあいは続いていた。
遠くで元気にしている。
時々近所で声を掛け合う。
そんなつきあいがずっと続くって思ってた。
ちなみにやつのおばあちゃんのおはぎは絶品で、愛してやまないわたしに、定期的に作りすぎてしまったおはぎを運んでくるのもやつの役目だった。
家族はあきあきしてて誰も食べないのに、おばあちゃんはおはぎを作るから困るよと苦笑いをしつつ、おはぎを届けてくれる。
王子が生まれて病気になって、わたしはリアルどこでなくなってしまい、めったに会わなくなってからも、会うと「おはぎ~~」なんて軽口を叩いていた。
ついこの前もポチが近所ですれ違ったよ~~。
現地妻とは続いてるみたいだなって話しをしていたばっかりだ。
(やつはタイに現地妻(彼女)がいたのだ)
バカ野郎なやつは事故にあって死んでしまった。
遺体の損傷が激しくて、歯の治療痕で本人確認が取れたそうだ。
親よりもおばあちゃんよりも先に逝くなんて本当にバカだ。
おばあちゃんにやつの為のおはぎを作らすなんて本当に大馬鹿で、もう言葉にもならない。
高校関係への連絡のとりまとめをしながら、どんどん腹が立ってくる。
自分で言うのもなんだけど、高校時代のわたしはめちゃくちゃスタイルが良かったのだ。
当時からしたら20キロ以上は肥えている。
現実問題として喪服があっさり入らず、何着てけっていうのだと頭を抱えたりし、
当時の友人たちは容赦ない。
卒業後の友人の結婚式で会ったとき(10キロくらい肥えていた時期)にも可哀相な子を見る目で、
俺たちの想い出が穢されるーとこれってなんの視覚の暴力?とまで意地悪言われたのに、
今度はもっと会ってない友達にも会ってしまうわけで・・・。
やつのおかげですっかり罰ゲームだ。
同じように肥えた友人ともしかしたら靴も危ないかも…と慰め合いつつ、
やつのおかげで本気で迷惑!
まじめに腹立たしいと、泣き笑いだ。
昔から100倍返しでわたしにさんざんこき下ろされる役割だったやつのことだから、
きっとわたしにヒスられるのも覚悟の上だろう。
冥福なんか祈れる心境には至っていないから、思い切り心の中で罵倒してくるつもりだけど、やつの大好きで純情を捧げていた女の子をちゃんと最後のお別れに連れて行くから、バカ野郎と怒鳴ることは許して欲しいと思う。
そしたらまた今までのように「まぁた地軸自分とこに置いただろう」と呆れた顔して笑ってくれるんじゃないかってそんな風に思ってしまう。
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