2007-11-16 Fri
今週の記録(ようやく母に上がる元気が出てきました)月曜日の朝から暴走した王子様でした。
思い切りハンサム君に絡まり、暴力行動。
王子は薄笑いを浮かべてハンサム君に近づいて首を絞めたそうです。
ハンサム君は笑いながら来た王子だったので、まさか首を絞められるとは思わずに、相当恐ろしかったようです。
その後も王子はニヤニヤしているだけ。
謝っても謝っているように見えません。
↑を電話で報告受けて、母はさすがに途方にくれました。
としこ先生に電話して気持ちを落ち着けたら学校へ。
逃げたかったけど、逃げるわけにはいかないのが苦しいとこです。
休み時間に遊ぼうとしている王子を捕まえて、空き教室へ。
短い時間ですが話し合いです。
王子はやっぱり仮面をつけたような顔をしています。
まったく何もないよというすました顔です。
悪いとは思ってないような顔です。
でもだまされてはいけないんです。
この顔の中にはたくさんのことがつまって荒れ狂っているんです。
でもわたしの方の精神状態もギリギリだったために、
王子の方の気持ちを引き出すことは出来そうになく、仕方ないので、わたしの真剣な気持ちをぶつけました。
何故王子は暴力をふるうのか?
ふるわれた子だけが悲しいんじゃない。
嫌な気持ちになるんじゃない。
その子のお母さんも泣くんだよ。
王子がいじめられたら、ママも悲しい。
ママも泣くよ。
同じなんだよ。
そんなことをしているのが王子だってことで、ママはもっと悲しい。
そんな風に話しました。
何処までわかったかはわからないけど、その後の給食準備の時も王子の顔は仮面のままでした。
放課後担任面談で詳細を聞くと、
王子は謝るどこか反抗的な態度と、すました顔で、ハンサム君の不信感を募らすばかりで、混乱させていたそうです。
俺なんかいいんだよ。いいからさっていう投げやり態度。
拗ねきった状態。
それでも先生はなんとか王子の本音を少し引き出してくださって、その王子の真剣な顔でハンサム君は納得してくれたそうです。
王子の行動パターンとしては、
問題が起きるのが大抵が登校時すぐの朝。
朝にトラブルの無い日は大抵おだやかな一日。
おきやすいのは月曜日。
きっととてつもなく学校へ行くのに緊張しているんだろうという話でした。
それから、王子は泣かないともおしゃっていました。
1度しか見たことがないですと。
先生は涙の量は一生のうち一定なんじゃないかと思っているそうです。
子供たちにもそのお話しをしたそうです。
赤ちゃんの時にたくさん泣いた子はそれでよし。
幼稚園の時にたくさん泣いた子もそれでよし。
今泣きたい子は今たくさん泣きましょう。
みんなも泣くなとかとめないように。
おじいちゃん、おばあちゃんになってたくさん泣くのは寂しいから、今のうちにたくさん泣くのがいいんだよ。
そんな風に話しているそうです。
だから、お母さんもたくさん泣いてくださいね。
王子君のことでいっぱいいっぱいで一生懸命すぎて苦しくて仕方ないと思います。
でも王子君は学校で、先生から、お友達から、校長先生から、他の先生から「がんばれがんばれ」言われています。
お家ではがんばれを無しにしちゃってくれていいんですよ。
出来るといいね~~くらいの励ましで下から救い上げるような感じで応援してくださればいいと思います。
力抜いてください。
そんな風に励ましてくださいました。
(天然ちゃんの先生なんだけど、こういうとこが優しくていい先生なんだよ)
先生には王子が泣けないこと。
心の中では沢山の気持ちに溢れていること。
さらにからが厚く自宅でも早々簡単に手のうちは見せてくれないとこを今改善できるように働きかけしていること、
打てる手は全て打ちつくして、もう時間しかないのか、自分でもわからなくて不安なこと。
そんな話をしました。
それから、12月の入院もあるので、王子の病気の話をクラスのみんなにしてみて欲しいとう話もしました。
何故板書を移すのが苦手なのかとか、そういう機能障害の面についてです。
沢山お話しして、わたしの方がかなり参っているので学校付き添いはしばらく休憩とすることと、
ハンサム君の件は学校側で全部対応するので、気にされるだろうけど、気にしないようにという言葉を頂いて帰宅しました。
今日は本当にたくさん泣きました。
王子が帰宅して、泣かせたいんだけど、体力気力がなくなっていたので、
意地悪で泣かそうとひらめき、
おもちゃ捨てよう~~~~と意地悪を言いました。
そしたらビックリ。
すぐ泣きそう。
あれ?
意地悪の方が泣きやすい?
そんな感じで意地悪したら、王子ものすごく上手に甘え泣きしました。
泣ききらせるのはムリだったけど、たくさん泣きました。
時間を置いてからもおもちゃ捨てる?なんて誘ってくるので、捨てるよ~~と言うとひーーんひんひんと可愛く泣きます。
王子は素直に泣くことは出来ない。
泣くことはなんだか負けのように思っている。
なので、理由が必要なんだってわかりました。
それ以降。
王子が帰宅すると。
「意地悪するよ。おもちゃ捨てるよ。ちゃんと泣かないとマジで捨てるよ」
というアリエナイ脅し方でえんえん泣きます。
そして泣き方がほどよくなった頃に
言葉かけを
「悲しかったね。悔しかったね」
とその日あった嫌な事柄にシフトします。
するとちゃんとその事柄に対して泣き出します。
嫌なことの幸いになかった日はただ泣かします。
そうするとどうもスッキリしてきます。
月曜以降の王子は一応友達に苛められても八つ当たりはしなくなっているそうです。
(王子談ですが特別連絡もないので)
なんとか我慢できるようになったそうです。
なのでそこをめちゃくちゃ褒めたあと。
でも意地悪されたら悲しいから苦しいから立ち向かわずに逃げようと今教えています。
逃げ場所は校長室。校長先生がいなかったら、職員室です。
なかなか逃げるのまでは上手くいきませんが、少しでも手を上げる足を出すのがストップしたのはすごい進歩です。
わたしは帰宅した王子の吐き出し作業の促ししか出来ません。
王子ががんばるしかないです。
泣いた後王子が言いました。
「ママありがとう。ママのおかげで今日は手を出さないですんだよ」
胸が詰まったけど、ニッコリ笑って王子ががんばれたんだよ。と二人で褒めあいました。
そんな風にしてなんとか1週間経ちました。
これが今週の王子の学校のあらましです。
■スポンサードリンク■
TOP PAGE △