ぽれぽれうらうら

寝る前になると愚図る王子様
超甘えた一人っ子なので、一人で寝るのが嫌なのだ。
嫌だから愚図る。
毎晩、毎晩、毎晩愚図る。
今夜も愚図っていた。
やんわり注意してもきかない。
あげく切れてけっとばってきたので、ひっぱたいて怒った。
怒られると逆切れして怒鳴りちらしたりする(わたしの怒り方に似ているので、とほほだ)
あげく布団部屋のふすまをぴしゃ～～んと音が鳴るくらいに強く閉めて一人でぶつぶつ言う声が聞こえる。
誘い受けしているのだ。
ママが来るのを待っている。
気の毒な王子様。
ママはしら～～っと用事をしているとふすまが開く。
「くるめない気!!」
ものすご～～く威張っていう台詞がこれなので思わず笑いそうなってしまう。
「くるめない」
冷たく言い返すと、
「そうなんだ。くるめない気なんだ。ふ～～ん」
とやっぱり怒ったように言い返してくる。
そしてふすまがしまると、またぶつぶつ言ったり泣き声のような声とかいろいろ聞こえてくる。
(部屋で一人女優になっている)
そしてまたふすまが開いた。
怒鳴りながら「ごめんね」と吐き捨てるように言うから、
「怒りながら謝っても仕方ないんじゃないの？」
なんてママにスルーされてしまう。
最近なかなか素直になれない王子様だから、またふすまが閉まるけど、そろ～～っとすぐに開く。
「ごめんなさい」
今度はわりと素直だったので、くるめに言ってあげる。
くるめていたら、王子が言った。
「ぼくね旅に出ようと思ったの」
ママがくるめないって言うし心配させてやろうと思ったの。
もう家には戻らないんだよ。
そうか、あてつけに家出したかったのか・・・大人になってきたなぁと興味深く聞いた。
「で、なんで旅に出なかったの？」
「だって夜じゃない。怖いもん」
(そ、そっか・・・そうだね＜大笑)
「じゃいつなら旅に出るの？」
「朝だよ。朝旅に出てさ、まずマックに言って、朝マック買うんだ。ママの分はないよ」
「買ってどこで食べるの？」
「お家に決まってるでしょう。食べたら富士山目指して旅に出るんだよ」
「富士山かいいね」
「いいでしょう？おめでたい感じでしょう？」
「そうだねぇ。でもさ、夜はどこで寝るの？」
「テントだよ」
「あらテントもってないじゃない？どうするの？」
「もう嫌だなぁママったら、たとえばのお話じゃないの。頭の中だけだよ」
「本当じゃないんだ」
「本当じゃないよ。冗談だよ」
「そっかぁ」
「そうだよ」
「王子はあてつけで家出してママに心配してもらいたかったんだね」
そう言った途端に笑っていた王子の目にじわ～～っと涙が浮かんだ。
よしよしかわいい子め(笑)
「旅に出ようって想像するくらいに大人になったんだねぇカッコウいいよ」
そう言ってぎゅうってしようとしたら、触るなよ～～と手を振り払ってオンオン泣いていた。

かわいい。



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Mちゃん
親戚の家って具体的ねぇ(笑)
うちは脳内なんてハチくんのがリアルやなぁ。
ぷぷぷ

きょう、感じっぽいお話したいです。

かわいいねぇ
うちのハチの場合は、親戚ん家へ家出すると言ってる
ヘタレだなぁ～ｗ

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