ぽれぽれうらうら

わたしは片付けられない女だ。
運気を絶対に逃がしていると思うけど、掃除も整頓も家事一切が大嫌いだ。
掃除とか整頓とかってセンスがいると思う。
わたしにはない。
よく考えたら学生時代とか
友人が整頓してくれていた(あらま)
新婚時代はポチが整頓してくれた(あらま)
妊娠中も友人が整頓してくれた(あらま)

そして現在。

王子がポチ二号になった。




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夕飯時。
今日はじゅんじゅんのお母さんが作ってくれた味ご飯にしゃけに、そぼろに～～と夕食準備をしていた。
それを見ていた王子がおもむろにテーブルを片付けはじめた。
山になった新聞。
山になった書類。
山になったわたしの本。
その他いろいろ。
「これは捨てるの捨てないの？」
ポチの口調にそっくりで迫ってくる。
「捨てる」
というと捨てる。
「捨てない」
というと書類は書類。手紙は手紙。
ママの本はママの机に、自分のものはきちんとしまい。
どんどんテーブルが片付く。
綺麗にして、おもちゃも片付けて、どんどん部屋が綺麗になっていく。
「ママは本当に片付けだめだから見かねたよ。ぼくがやった方が綺麗になる。綺麗は気持ちいいでしょう」
「うん(感動中)」
「まったく、ママは本当に片付けや掃除がだめだめさんだね」
「うん。大嫌いで苦手なの。がんばってるんだけどさ。王子ありがとう」
「いいよ。これですぐご飯にできるね」
王子の笑顔が頼もしかった。
ありがとう王子と何度もお礼を言った。
すごいなぁ。
机の上の仕分けとかいつの間に覚えたんだろうと呟くと、
「いつも見てるからさ」
と誇らしそうにむねを張った。
素晴らしいわ!!!とわたしは拍手した。

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