2006-12-24 Sun
今から30年くらい昔にサンタさんを待っていた1年生の女の子がいました。生まれてから一度もサンタさんなかに来てもらったことはありません。
学校で話題のサンタさん、なんでも願ったおもちゃを持ってきてくれる白いひげのおじいさん。
サンタクロース。
すごいっ。
そんなおじいさんがいるなんて!!
女の子はお友達に聞いてどうしたらサンタ来るのか調べます。
いいこにしてないと来ないこと、
大きな靴下をつるさないとうけないこと、
いろいろ教えてもらってドキドキしながら眠りにつきました。
でもサンタさんは来ません。
そういえば昨日お母さんに、「あんたなんかまったく役立たず」と怒られたことを思い出します。
お母さんはいつでも女の子のことを怒っているので、
きっと自分はいいこじゃないのだと女の子は悲しくなりました。
毎年、毎年、今年こそはいいこにしてサンタさんに来てもらおうと女の子はがんばりました。
でもお母さんを怒らせないようにするのはとてもむずかしくて、いいこにはなれそうにありませんでした。
本当にがんばったのだけど、サンタさんは女の子ところには一度も来てはくれませんでした。
女の子も大きくなって、どうしてサンタさんが来てくれなかったのか真実を知りました。
女の子は、そうか、そんなものだよなぁと現実を受け入れました。
小さな、小さなサンタさんを待っていた女の子の話をわたしが聞いたとき、
これから先のクリスマスが女の子にとって素敵であるように祈りました。
毎年、大きくなった女の子とクリスマスをお祝いしながら、本当なら小さな女の子のもらえるはずだった素敵な夢をわたしが王子に送る様子を見て、
大きくなった女の子はとても嬉しいと笑ってくれます。
わたしはそのことがとても嬉しいです。
王子といっしょに大きくなった女の子の中にいる小さな女の子にわたしはクリスマスをしているつもりなの。
今夜きっと王子の枕元にはサンタさん来ます。
王子にも毎年小さなサンタさんを待っていた女の子の話をしています。
王子もぼくはいいこじゃなかったから来ないかもしれないとドキドキしながら布団の中に入りました。
小さな女の子もそれを見ながら一緒にドキドキしてくれると嬉しい。
世界にはたくさんのサンタさんの来ない子もいます。
でもあなたもいいこだよ。
サンタさんはちょっと忙しいだけなんだよ。
待っていてね。
大きくなってからでもサンタさんはくるからね。
みんなに、あなたにとって素敵な夜になりますように、
めりーくりすます。
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