2007-01-12 Fri
わたしの居場所はどこにあるの?~少女マンガが映す心の形~発行/学陽書房 著者/藤本由香里
2007年の1冊目に選んでみました(笑)
少女マンガの中で描かれる恋愛からジェンダー問題、生殖のことにまで10年かけて書かれたなかなかユニークな漫画論。
中でも恋愛のテーマのカテゴリに関してはうなずくことばかりです。
1979年に橋本治氏が「花咲乙女たちのキンピラゴボウ」の中で
少女マンガの核がドジっ子でもブスでも憧れの君に「そんな君でもぼくは好きさ」と言われて安心する。
男の子からの自己肯定にあると指摘されたことに著者はカルチャーショックを受けます。
ええ、わたしもショックを受けた口です。
わたしと同年代の少女たちは少女マンガでつちかった脳内恋愛刷り込みをいかに打ち破ることが出来るかが、
リアルでの恋愛に非常に影響のあることであったってことなのです。
この秘密、理屈を様々な事例を用いて多角的に検証していってくれるのはいっそ気持ちのいいことでした。
もう本当にうなずいてばっかり時間があったらぜひどうぞv
ちなみに一条ゆかりの偉大さが更にわかったわたしでした(笑)
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コメント
私の大好きな漫画家、入江紀子を読んだ男友達の感想は「僕は出てくる男のようにはなれない」でした。すごく新鮮な感想だった。
| milk | EMAIL | URL | 07/01/15 01:38 | ZeC4ow52 |
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